はい、どうも。
第四弾、間違った印刷知識。
って、最初に書くべきだったこの印刷技法。
皆さん、よく知るインクジェット印刷。

え? 知らない?
いやいや、ご家庭の印刷機は全部インクジェットですけど。
え? レーザープリンタ?
いや、そっちはあんまり判らんし……。

レーザープリンタはトナーのインクをレーザー飛ばして電圧感知で静電気で付着させて……。
いや、ごめんなさい。
これくらいしか知らないっす。
確か、ローラーで付着させる事も出来たような……。

まぁ、いいや。
レーザープリンタは、○士ゼ○ックスの人にでも聞いてください。

で、なんだっけ?

ああ、インクジェット印刷。
家庭の印刷機は基本がこのインクジェット印刷の技法を取られています。

理屈は簡単で、CMYK、+K+……とかのトナーからインクを飛ばして、付着させ、それをUV乾燥させて出来上がり。
終わり。

え? 知ってる?

それじゃあ、インクジェットでもっと詳しく。

ふと疑問に思う事ありませんか?
何故、インクジェットプリンタには白色が無いのか。
ありませんでしたら調べてみてください。
基本ありません。
白色インク。
これは生地が白色が前提な事で成り立っています。
つまり紙です。

なので、ご家庭のインクジェットプリンタで印刷された物は、生地によって大きく左右されます。
生地が汚いと白色印刷が無いので白くはならない。

で、白色が印刷出来るインクジェット機になると、これが業務用ばっかりとなります。
普通、やらないですしね。

インクジェット印刷は基本業務用でも家庭用とそう大きな違いはありません。
違いと言ったら上記の白印刷が出来る事。
そしてその大きさ。

業務用はめちゃくちゃでかいです。
それこそ量産用なんて何メートル? レベルです。
でも、他の印刷程早くも無いし、綺麗でもない。

じゃあ、何に使うか。

これが、最近では形状の付いた物に使います。
そう、実はインクジェット印刷は、形状が付いている物にも印刷出来るんです。

例えばあなたのそのパソコンのマウス。
……は、ちと形状がありすぎか。
ミストが出ますな。

いや、なんでも。

で、メリット。
成型品に直接印刷出来る事ですかね。
多少形状があろうが、印刷する部分が平面なら尚の事良いです。
ほら、そのスマホカバー。
それインクジェット印刷ですよ?

多少厚みがあっても関係ありません。
機械に通ればいいのです。
通れる厚みなら、印刷できます。

そして、成形品に直接印刷出来るので、成形品の形が同じなら、別のデザインをいくらでも印刷出来ます。
インクジェットは一個一個の印刷なので、小ロットから対応できます。
その後に、剥がれないように加工してたりしますけど。
それは塗装ですね。
ハードコート。

で、インクジェットはそんなメリットもありますが、あまり綺麗ではありません。
とは言え、ご家庭で印刷されるくらいの綺麗さはあります。
ただ、これはあくまで対象が紙である事が前提です。

業務用は違います。
対象が成形品である事が多いです。
それこそスマホのカバーとか。

なので、白色が必要な事も多々あります。
だから、業務用では白色は基本印刷出来るようになされています。
その分、トナーの数も必要だし、業者によってはその印刷機そのものを改造している所だってあります。

そして、多少の形状であれば印刷可能です。
が、先ほどのマウスくらいの高低差があると、ちょっと難しくなってきます。

と言うのが、基本インクジェットという物は、トナーからのインクを、対象物に吹き飛ばしてくっつけているのです。
だから、対象物が遠くなればなるほど、どんどん霧散していくのです。
それをミストと呼びます。
遠ければ遠いほど霧散して、そして印刷が薄れたりじわじわになったり。
もちろん、印刷業者さんでは出来るだけそれが無いようにするのですけど、それでも無理な形状は無理。
だって吹き付けるトナーの位置は一定だし、相手側の形状だってそんな形状だし。

だから、あまりにも高低差があるとインクジェットも上手く乗りません。
逆に多少の高低差なら可能とする業者さんも多くいます。

けれども、これは業務用の物の話。
ご家庭用ではまずそんなものすらが入りません。
出来るとしたらDVDとかブルーレイのディスクだけでしょう。
スマホカバーをご家庭で印刷したいと思っても、入りません、普通のじゃ。

業務用は違います。高低差を変える事が出来るように改造されてます。
あくまで、改造です。
だからこれ、会社によって違います。

会社によっては、5mmが限界と言うとこもあれば、20mmいけると言うとこもあります。

そして、白うち(白の印刷)が出来る事も魅力の一つです。
更に、綺麗なところはほんとに綺麗。
パス線が全く判らない。
あ、パス線って言うのはインクジェットの印刷で出来る事もある横線の事です。

インクジェットは基本トナーが左右に動いて、インクを吹き付け、そして少しだけ生地を下げて、次の印刷をかけてを繰り返して印刷していきます。
これは家庭用も業務用も同じ。

むかーしの家庭用プリンタはパス線が酷かったですけれど、最近のはほとんど判りませんね。
進化した物です。

でも、これが印刷の相手が立体だったりすると、また見えてきたり。
しゃあないです。紙じゃないから。
紙だったら、業務用インクジェットはめちゃくちゃ綺麗です。
ポスターとかもインクジェットでしょう。

ただ、立体相手になると、これはもう印刷業者の技量によります。
が、最近ではかなりの高低差まで行けるようになってます。
進化したなぁ。ほんと。

こうなってくると、小ロット生産から対応出来るインクジェットのメリットも出てくるんですが、いかんせん、大量生産になるとちと分が悪い。
大量だと他の印刷で圧空した方が安かったり、早かったり。

それでも、一点ものとかにも対応出来るインクジェットは無くならないでしょう。
他は無理だし。一点もの。

あと、直接成形品に印刷できるので、何度でもやり直しがきく(成形品があれば)のも良い。
デザインを変えても直ぐ対応できる。
だってデータをぶっこむだけだし。形状さえ変わってなければ。

だから、スマホカバーとかでは今でも使用され続けてるんですかね。
ほら、カバーってそんなに形状かえれないでしょう?

まぁ、つまり、ご家庭用はともかく、業務用のインクジェットってのはそんな感じです。
ただのシールなら、シルク印刷かオフセット印刷で良い。
でも、一点ものならば、インクジェットで作るけど、それならレーザープリンタでも一緒。
そしてその場合はレーザープリンタの方が綺麗。
だけれども、白色のインクはレーザープリンタには無いから、いるならインクジェット印刷。

対象物に形状が付いているとか高低差があるとかなら、もはやインクジェット一択。

で、量産は? 後は金額とデザイン、そして出来上がりの見栄え次第。

そんな印刷の一つです。


でも、インクジェットに関してもまだまだ勉強不足。
だって技術の進歩が速すぎるんだもん……。


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